AltomoSoft ゲームレビュー Zero Escape - 刻のジレンマ

Game Review

Zero Escape - 刻のジレンマ



主観的評価
総合
面白さ
見た目
難しさ
5
4

6
2

極限脱出ADVの9時間9人9の扉、善人シボウデス、
そして本作が最高傑作になるはずだった完結編の第3弾。

今回の作品はなぜそこまで盛り上がらないのか?
いろいろと論点はありそうだが、ここではその氷山の一角を追求してみたい。
なお、ネタバレは極力しないように解説を行いたい。

 やはり完結編を意識しすぎたか。

 私の勝手な想像で追跡してみると、今回の作品は完成を意識し過ぎたのではないかと思う。
続編を作ろうと初めから意気込んでいれば、多少矛盾しようが
多少ムダな作りがあろうが、多少粗かろうが、バグがあろうが(それは駄目か)
許容範囲として受け取られる。ただし、今回にはそういう要素はあまりなかった。
良くも悪くも綺麗にしすぎた感じが否めない。
そういえば、ゲームを進める内にこんなセリフを目にした。

 ゼロ:「君達はまだこのゲームの本質をよく理解していないようだ。」

いや、俺はこのゲームの本質を理解している。本質を理解しているからこそ
イレギュラーが見たかった。ゲームに対する勝手な要望と分かってはいるものの
もう少し幅広くイレギュラーが出来る作品にした方がよかったのではないかと思う。

 ストーリー・ブロックが発生!

ちょっと待ってくれ。ストーリーをブロックしたという事は、もう答えを言ってる様なものじゃないか。
これを解放するためにはわざわざ××ルートを辿らない限り開かれないルートがあるという事。
つまり、そのルートを最後に通ってくれというお知らせでもある。これは表現が難しいのだが
物語を読み進める上で、物語ではなくゲームシステム観点で解答が見えてしまったという事になる。
うーん・・・そいつはどうなんだろうなあ・・・とちょっと考えさせられた。
極限脱出をさせたかったはずなので、この手のシステムはちょっと不本意な感じではあった。


 前回のアンビデックスゲームが難しすぎたか

ユーザーの感覚なので千差万別かもしれないが、少なくとも自分にはそう思えなかった。
前作のあのアンビデックスゲームの方が遥かにゲーム的で良かったと言える。
人間性があり良心のある奴でも簡単に悪の路線へと流される。
そんな疑惑だらけの空間はゲームと称する舞台として非常に良かったと思う。
今回は記憶消去薬が投じられる設定だから、しょうがないのかも知れないが、
それにしても一つ一つが単発的すぎてお粗末な感じがするのだよ。
そこがどうしても納得が行かない結果となった。

 「シンプルで誰でも解ける作品を望む」

という意見もあるだろうが、この手のゲームではその発想は逆にマイナス要素ではないだろうか。
おそらくプロデューサーやエグゼクティブディレクターやトータルプランナーの間で
色々議論が出たかもしれないが、これは17歳以上推奨のゲームとなっている。
なので、難易度を落とすという観点は不要だと思われる。それ相応の期待を持って購入した人は
これは明らかに肩透かし感を皆食らったのではないだろうか。
※17歳以上というのは過激な暴力シーンがあるからという意味で、
※決して難易度の話ではないというのは理解している。しかし一応書いておきたかった次第である。


 もちろん、後半の仕掛け解放は非常に良い点である。

ああいうのを我々は期待している。今後もアッと驚く展開。エッ!と言わせる仕掛けを
盛りだくさんにしてリリースして欲しい。こういう内容は非常に楽しみなのである。
3か所のエリア、3人ずつで、3チーム、3チームともバングルに時計がデジタルで表示される。
さて、この設定でどう気付くかがポイントだな。
そのネタは今から説明すると・・・(省略)

総評としては、比較的短いボリュームで終わってしまったという印象。
リリース時期が早すぎたとしか思えないので、もうちょっとデベラッパーの
皆さんに開発時間を回してあげて欲しい。

ストーリー:結局ソッチ方面なのかと、ある意味ガッカリした。
       もっと嘘くさい内容になる事を期待していた。
キャラ:ルナ=ダイアナのイメージ重複は良いんじゃないかな。
     その代わり、シグマとファイがちょっとイメージダウンしている気もするんだよねえ・・・
     ファイはちゃんと人気が上がったのだろうか・・・それとも・・・
     ジュンペイは良かったと思う。自分の中ではお気に入り。
     カルロスは悪いが全然好かん。総スカンだなコイツは。
     茜はどうなんだろうねえ・・・何かやっぱり違和感があったけどね。
     後はまあ任せた。


One more thing
 個人的には超過去や超未来にもっとタイムワープしまくって色々な仮想エンディングを
作って欲しかった。まあメインコンセプトが現在のキャラクター起点だから
他の世界観は描けないというのかもしれない。が、それでも自分としては
もうちょっと終末的な未来へジャンプしてこの世の終わりとかを見たい気もしたし、
○○○の幼少時代(超過去)を時空を超えてルートを辿るとかもやってみたかった。
その辺りは想像にお任せするという事なんだろうが・・・残念と言えば残念である。
次回の完全新作に期待したい!


2016. 07. 15  

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